迷人の日記帳

鉄道写真の撮影、旅の記録、プラレールの改造について書いていきます

最後のアディショナルタイムー。EF66 27号機を撮る(前編)

こんにちは。
駿河の迷人です。

気がつけばあっという間にお盆休みも終わり、夜は秋の虫の音が聞こえてくるようになりましたね。
今月は休日出勤続きで撮影できていないので、まだ公開できていなかった7月末の撮影記録をご紹介します。

怒涛の休日出勤直前の週末、迷人は灼熱の都内に繰り出していました。
その目的は

EF66 27号機。

週末を前に関東入りし、隅田川シャトル便に入るのではないかと噂されていました。

土曜の朝Twitterを確認すると、さっそく目撃情報が。
すぐにでも出かけたい気分でしたが、仕事のやり残しがあったので午前中は泣く泣く出社。電光石火で終わらせて会社を飛び出しました。

シャトル便の復路は太陽の角度をいかに計算できるかで勝敗が分かれます。
幸いゼロロクは顔に角度が付いており、多少日が回らなくても半面は浮き出てくれますが、それを期待していると痛い目を見るので、確実に順光になる場所を探したいところ。普通列車の前面展望を確保して各撮影地の混雑状況を確認しつつ、場所を品定めしていきます。


とりあえず撮影者が少なく、自分の技量で対応できそうな所で下車(テキトー)。
本当に山勘なので、うまくいくかテストショットしてみます。
これで編成がうねって貨車が左右に見えたら100点満点ですがどう頑張ってもそれはムリそうです。

悩んでいる間にも撮影者は続々来るので、覚悟を決めてここで迎え撃つことに。
夏の日差しが容赦なく照り付けるなか待つこと30分…

蜃気楼の向こうに存在感ある国鉄色の機体が姿を現しました。

それまで鬱陶しいほど聞こえていたセミの声が聞こえなくなるほどの高揚感。
全神経をファインダーに集中させます。


夢中で切った一枚がこちら。
予想通り編成の後ろ側は映りませんでしたが、凛々しい顔をしっかりと記録することができました。

このシャトル便、実は越谷と新座で停車するので追いかけることが可能。
当然全員追っ掛けに入ります。右も左も分からず悩んでいる私に、ご一緒した方のお一人が声をかけてくださり、撮影ポイントに案内していただけることになりました。


側面が写らないことを気にする方もいるそうですが、私はあまりこだわりを持たない人なので、ここで一緒に待つことに。
他愛もない話で盛り上がっていると、あっという間に通過時間を迎えました。

再びファインダーに全集中。
高速通過する27号機を一瞬たりとも逃すまいと、シャッターを押し続けました。


渾身の一枚がこちら。

都会の住宅街と霞む夏空を背後に、照り付ける夏の日差しを浴びて走るゼロロク。
感無量です。

このあと、もう一度撮影するチャンスはありましたが、ほかの用事が控えていたので、追撃は断念。ご一緒した方とも別れて、武蔵野線界隈をあとにしました。

長距離列車の高速化を目的として生まれたEF66にとって、シャトル便は役不足とも言われますが、個人的には晩年の姿として印象的な記録になったのではないかと思います(もちろん深夜の高速便こそ至高ですが)。

おそらくもう二度と入ることのない武蔵野線での最後の活躍を、満足いく形で記録できたことは、この夏の思い出として向こう数十年記憶に残り続けると思います。

撮影地各所でお会いしたみな皆様、とくに撮影地までアテンドしてくださったお兄様、ありがとうございました。厚く御礼申し上げます。