迷人の日記帳

鉄道写真の撮影、旅の記録、プラレールの改造について書いていきます

2021年ダイヤ改正をふり返る

こんにちは、駿河の迷人です。

日に日に暖かくなって春の訪れを感じますが、いかがお過ごしでしょうか。
迷人は例年より早くはじまった花粉症に悩まされております(T T)

さて、春と言えば出会いと別れの季節。それは人だけでなく鉄道も同じー。
毎年恒例、JRのダイヤ改正が目前に迫ってきました。今年も国鉄釜を中心に変化が起きそうな予感がしますが、その前に、去年の振り返りをしたいと思います。実は去年の今頃、書こうと思ってためてあった記事があったんですよ(え)。

新生活準備でドタバタして公開するタイミングを完全に失っていたので、周回遅れになる前にここで供養させてください…

去年の改正で大きな衝撃を受けたのは、何といってもEF64 1000番代(ロクヨンセン)の撤退です。

「山男」の異名を持つロクヨンセンがその主戦場である上越線から退いて10年弱、辛うじて残っていた最後の関東での定期運用が、ついに消滅しました。これに伴って関東運用への送り込みと返却を兼ねていた3074レおよび3075レからも退役することになり、東海道線内でロクヨンセンの定期貨物列車を見ることが出来なくなりました。
このほか臨時便として設定されていた8862レおよび8863レは稲沢発着のロクヨンセン担当運用であったため、一途の望みが残りましたが、改正後は新鶴見発着でPFに持ちかえとなり、自走するロクヨンセンを関東で見ることは完全にできなくなってしまいました。

何のアナウンスもなくひっそりと終了したロクヨンの首都圏運用。今回はこれまでの軌跡を(迷人の拙作とともに)振り返りたいと思います。

ロクヨンの首都圏運用とは、稲沢発東京行きの3074レに始まり、鹿島貨物などを経て、3075レで東京から稲沢へと戻る一連の運用を指して言います。

首都圏運用はロクヨン中央東線乗り入れ終了に際して設定されたものらしく(テキトー)、約10年続いていました。とくに3075レは昼間の東海道を走行する運用であるため、県内では注目度の高い列車でした。

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初撮影は2015年7月。国鉄色ロクヨンが登板するとの情報をキャッチして出撃しました。当時はまだ初心者で構図も立ち位置も分からず、編成全体よりも機関車優先で取っていたことがわかります(今見返してもそんなに悪くはない構図ですが)。
この日撮影したのは1019号機。ほかの機体とは塗料が違い、独特の色味になっていました。背景のビル(グラソード草薙)も今ではすっかり完成しており、こんなところからも時の流れを感じます。

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国鉄色とならんで追っていたのが広島更新色。撮り鉄になる前、小学生の頃に買った季刊『j-train』でひとめぼれし、ロクヨン東海道での運用を知ってから絶対に撮ろうと思っていました。今も昔も広島更新色は首都圏運用に入りづらく、来た時には歓喜の渦に包まれたことを思い出します。記録を漁ったところ初撮影は2016年5月だった模様。我ながらうまく撮れています。

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なにこれ今よりちゃんと撮れてるんじゃね?という指摘は聞こえません。2016年のダイヤは1070レとすれ違う時間帯での運行でした。数秒差で被られてしまったこともあったと思いますが、それでもこの場所から撮るのが当時は好きでしたね。

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2017年3月の改正で同列車は高確率で2050レと被るようになり、草薙方面での撮影は難しくなってしまいました。

このころ1006,1012,1014,1019といた国鉄色ロクヨンは全廃。大宮更新色と広島更新色の2種類になり、撮影意欲が徐々に減り始めました。1運用とはいえ当たり前のように存在し続ける首都圏運用。撮影に赴く機会が減った人は私だけではないでしょう。

しかしこの年の初冬、サプライズが起こります。1028号機が国鉄色をまとって全般検査を出場したのです*1

聞くところによれば、国鉄色はもともと未更新機を識別するために残されていたもので、それらの機体が全廃されたことで国鉄色を復活しても良い流れになったようです。これを機に迷人の中でもロクヨンブームが再燃し始めます。


首都圏運用消滅のうわさもこのころからささやかれるようになり、色にこだわりなく記録が増え始めました。


2018年3月の改正では草薙外線停車が設定され、地元のファンを中心に注目を浴びました。1028や広島更新色が運用に入ると停車位置はたちまち混雑。かつてなく盛り上がった一年だったように思います。


そして2019年3月、当時の1097レと入れ替わる形で朝スジへ移動。順光で撮影できる場所がなくなってしまったため、記録活動は下火になりました。

2020年3月改正でも運用に特段の変化はなし。迷人が就職活動に入ったため撮影頻度が下がっただけでした。

就活が終わって卒論執筆に邁進していた12月に「ロクヨン強化月間」をやったのは本当に良かったと思います。順光の写真こそ撮れませんでしたが、ここで一気に記録を増やすことができました。


個人的に最後の撮影となったのは3月10日のこの一枚。前日も同じ構図で撮っていましたが、空が霞んでいまいちな出来だったので、興津に行くのと悩んでこちらを取りました。牽引していた1008号機は顔の塗装剥がれが著しかったので、サイド狙いだったというのもありますが、地元らしい風景で締めくくることができました。

これはあとで知ったことですが、3075レがロクヨンで運転されるのは、この日が本当にラストでした。
翌11日、12日はそれぞれロクロクと桃の代走になり、関東に残っていた3機のロクヨンは順次稲沢へ無動力回送…改正前の調整とみられますが、最後まで走り切ってほしかったというのが正直な思いでした。

そして迎えた3月13日。3075レは朝スジを維持したままEF66に運用変更となり、ロクヨンセンは静かに東海道から姿を消したのでした。

これによりロクヨンセンの活動範囲は中央西線伯備線の2線区となり、少し遠い存在に。中央西線ロクヨンセンしか運用を持っていないため、いわゆる"牙城"のイメージがありましたが、昨年夏に突如、高崎のブルーサンダーが送り込まれるという不穏な動きが。年末には実際に運用入りしたとの目撃情報もあがって騒然としました。

迷人が公開をズルズルと伸ばしているそんな中、改正直前の先月には1046号機が「最終全検」のヘッドマークを掲げて大宮を出場。事実上の"カウントダウン"が始まりました。

まもなく迎える2022年のダイヤ改正ロクヨンセンの運用は現状維持か、縮小かー。

今年も目が離せなくなりそうです。