迷人の日記帳

鉄道写真の撮影、旅の記録、プラレールの改造について書いていきます

国境探検(9月23日の撮影記録)

(まさか、2024年にこの記事を1から書いているなんて…信じられないでしょう?)

こんにちは。駿河の迷人です。

酷暑もだいぶ収まってようやく外に出やすくなった(と記憶している)秋口のこの日、ふと思い立って久しぶりに水上へと足を運ぶことにしました。

迷人にとっては2021年5月のゴールデンウイーク以来2年半ぶりの訪問となります。


まずは上野東京ラインに揺られて高崎駅に到着。すぐに乗り換えて水上へと向かいます。前回は八高線経由だったため東日本の211系は初乗車。ゆったり走っていることもあってか、5000番台と比べて静かでした。


あっという間に水上駅に到着。さすが谷川岳のふもと。空気が完全に秋です。


先行していたSLを渋川駅で追い抜いたので入線シーンを撮影。
本日の牽引機はC61 20でした。D51 498と並ぶ高崎の看板車両。副灯とスノープロウで引き締まった表情が凛々しいですね(写ってないやんけ)。


入線後しばらくは撮影タイムになりますが、ここでサプライズゲストが登場!
JR東日本の豪華クルーズトレイン、TRAIN SUITE四季島です。
ダイヤも経路も非公開のこの列車。こうして並ぶのはおそらく稀なのでしょうね。


四季島発車後、SLは客車を切り離してターンテーブルへ。機回ししている間にこちらも移動して、旋回シーンをばっちり確保できました。この角度から見るSL、結構好きです。


方向転換を終えるとSLは待機場所へ移動。これで午前中のメインイベントは終了です。

さて、前回はここで焼きカレーを食べてSLに乗って帰りましたが、今回は趣向を変えて水上よりもさらに北へ。上越国境を目指します。


国境地帯を走る得体の知れない新型電車、E129系が前々から気になっていたので、この機会に乗ってみることに。とはいえあまり遠くまで行くと新幹線で帰ってこなければならなくなるので、今回は群馬県最後の駅となる土合を目的地に設定!
12時半、いよいよ国境に向けて発車です。

川端康成の小説の題材にもなった上越国境。何度も利根川を越え、ループ線を上り、ついに越後の国へと続くトンネルに突入します。


とはいえ意外と早いタイミングで電車の旅は終了。あっという間に土合駅に到着しました。
ホームに降りるとひんやりとした空気があたりを包み、迷人が乗ってきた長岡行きの普通列車の音がしばらくの間、トンネルの向こう側から聞こえていました。


この土合駅は日本一深いところにある駅として知られ、出口にたどり着くには約500段の階段を上る必要があります。

気合を入れて、いざ勝負!

一段一段、無理のないペースで登っていきます。


最初は何ともなかったのですが、200段目あたりからじわっと効いてきて、300段目を迎えるころには、10段ごとに設けられた踊り場で立ち止まらないと厳しい状況に…
やはり1日の大半をデスクワークで終えているような迷人のような人間は定期的にジムに通わないとダメなのかもしれません。


それでもめげずに前進。何とか500段を上り切りました。


外に出ると水上駅よりも涼しい風が吹き、一瞬霧雨も。谷川連峰の懐に入ったのだなぁと実感できる瞬間でした。

さて、時刻は14時過ぎ。朝からほとんど何も食べていないので、さすがの迷人もそろそろお腹が空いて倒れそうです。


偶然にも土合駅にカフェが併設されていたのでここでランチにすることにしました。
駅ナカカフェ?「モグラ」。かつての駅事務室をカフェに改装して営業しているようです。


中に入ると昔ながらの雰囲気満載。土合駅最盛期のころの時刻表や、駅名票なども飾られていました。そんなゆったりとした時間が流れる中で食べるホットサンドは疲れた体に沁みました~。

この日の谷川岳は天気が下り坂。帰りの列車が着くころにはあたり一帯が雲に覆われ、上着がないと寒いほどでした。E129系に乗り込み、ふたたびループ線を通って水上へと下ります。


そこからは再び211系で高崎へ。途中渋川駅で往路よろしくSLを追い抜いたので、途中下車して迎え撃つことにしました。突然のゲリラ豪雨に見舞われましたが、通過時は小康状態で何とかとらえることができました。

うーん…(SLが走っているというその事実だけでもとてもありがたいことなのですが)やはりステンレスボディの通勤電車が日常的に行き交う路線で往年のカッコよさを引き出すのは難しいものですね…それにプラスして全身真っ黒なので、カメラの設定もわからない。迷人がカッコよく蒸気機関車を撮ることができる日は果たしてやってくるのでしょうか…。

高崎到着後は慌ただしく乗り換えて、SLの引き上げを眺める暇もなく帰宅の途に。

今回は移動時間がほとんどの旅でしたが、土合駅の雰囲気はトンネル然り、カフェ然り、また来たくなるものがあったので時間を見つけて再訪したいと思います!(今度は上越国境を越えたい…)

それではまた。