迷人の日記帳

鉄道写真の撮影、旅の記録、プラレールの改造について書いていきます

迷人ひとり暮らし日記(おひとりさまゴールデンウイーク 編)

こんにちは。駿河の迷人です。

前回からお伝えしている「迷人ひとり暮らし日記」。2回目の今回はゴールデンウイーク期間のお話です。

何もかも初体験の日々を必死に乗り切ること1か月。新社会人の誰もが待ち望んでいるであろうゴールデンウイークが迫っていました。私も(おそらく全ひとり暮らし新社会人が思うのと同じように)「ようやく帰省して羽が伸ばせる!」と思って大型連休の帰省を心待ちにしていました。

ところが!

大型連休が近づくに連れて全国の感染者数がじわじわと増加。
(もはや案の上という感じでしたが)連休中の移動自粛が呼び掛けられるまでになりました。
さらに、エッセンシャルワークをしている親が職場から首都圏在住者との接触禁止を言い渡される事態に。
仮に接触した場合は2週間出勤停止となりシフトが回らなくなるということで、帰省は断念せざるを得なくなりました。(楽しみを発信するためにやっているこの場所であまり愚痴を書きたくはないので短くまとめますが、エッセンシャルワーカーや関係者が割を食いつづけるこの状況、個人的にはそろそろ耐え難いレベルです。)

 

こうしてすべての予定が崩壊し、何をするかも決められないままゴールデンウイークがやってきてしまいました。

 

暇だ。何もすることがない。

 

いや、正確にはやることはあるけれど せっかくの連休を楽しめていない―。

そんなふうに悩んでいるうちにあっという間に連休前半が終わってしまいました。

前半はぐずついた天気の日が多かったからまだよかったものの、連休後半は快晴の予報。これは本当に有効活用しないと後悔しそうです。

とはいえ、どうやって有効活用したらよいものか…おでかけする?どこへ?
しばし悩んだ後、ふと高崎のSLを見たいなぁなどと思っていたことを思い出しました。

 そうだ、高崎いこう。 

この時点で配属先は分からなかったものの、もし本社勤務になれば高崎は(距離的・時間的・金銭的…とにかくいろんな意味で)遠のきます。
しかもせっかくの一人暮らし。帰省しない以上家族に感染させるおそれは皆無だし、感染対策をきちんとすれば自らの感染も防いでリフレッシュができるはず。
そう考えて、あくまでマスク・手洗いうがい・会食なしという感染対策を遵守したうえで一人旅を敢行することにしました。

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朝から電車にゆられて9時ころ高崎に到着。
まずはSLの切符を購入します。

窓口で空席状況を尋ねると(外出自粛の要請が出ていることもあってか)座席にはまだ空きがあるとのこと。
「一眼レフは手元にないし乗るのに徹するのもアリだろう」と思い往復とも購入しました。

ホームに降りるとファン・ファミリー問わず既に多くのギャラリーが集結!
SLの人気の高さをうかがい知ることができました。

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9時半過ぎ、茶色い客車をつないでデゴイチがホームに入ってきました。
重厚感のあるボディにゴツいスノープロウ。検索画像で見るよりはるかにカッコよくて思わず鳥肌が立ちました。

を定刻で高崎を出発。のんびりと水上を目指します。

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トンネルに入るときは煙の侵入を阻止するため窓を閉めます(それでもどこかともなく煙は入ってくるのですが笑)。
写真では伝わりづらいかもしれませんが、トンネル走行中の車内の雰囲気はさながら昭和にタイムスリップしたかのようで、とてもエモいです(語彙力皆無)。

そんな車内の雰囲気と車窓を堪能しているとあっという間に終点 水上に着くのですが、

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水上駅構内にはSLが方向転換をおこなう転車台があるので、下車後はすぐに移動してその作業を見学します。

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サービスで何周もまわしてくれるので一度くらい失敗しても大丈夫。
無事、正面顔を記録することができました。

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方向転換を終えたSLはいくつか線路を渡って待機場所に入ります。
ここへ到着するとギャラリーの撮影タイムもひと段落。みんなお昼を求めて方々へ散っていくので、迷人も昼食タイムを撮ることにしました。

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今回の昼食は「焼きカレー」道中でお会いした方に「おいしいお店がある」と教えてもらい、高崎で買ったおむすびそっちのけでこっちに来てしまいました。
1,100円と観光地価格ではありましたが、食べ応え十分だし美味しい。リピートしたくなる味でした。

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昼食後は帰りSLの時間まで駅周辺を散策。水上は利根川の源流域にあたり、きれいなエメラルドグリーンの水が豊富に流れています。ボーっと川を眺めてせせらぎに耳をすませば、せわしない日々を過ごしてクタクタになった心身が浄化されていきます。
自然って本当に偉大ですね。

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そして少し高いところに登れば名峰、谷川岳の姿を見ることもできます。
山を越えればそこは新潟―。いつの日か川端康成のかの有名な一節を体験しに行きたいものですね。

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しばしの散策を終えて水上駅に戻ってくると、デゴイチはまだお休み中。
間近で拝む機会もなかなかないので、じっくり観察しておきました。

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15時頃、デゴイチが起動。
ホームに待機している客車の高崎方面に連結して、復路の出発準備が始まります。

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スマホで撮っても加工すればこんなにオシャレに。
SLや旧型客車はそれ自体が価値あるものなので、どう撮ってもエモくできるところが良いですね。

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午前中同様、蛇行する利根川を幾度となく渡ります。
この清流を次に見るのはいつの日か…少しの寂しさを感じながら窓から入ってくる風を浴びました。

f:id:mayoi_suruga:20210606143819j:plain高崎に到着!
速度はのんびりゆったりですが、感じ方的には本当にあっという間でした。

地元に大井川鉄道というSLの宝庫がありながら10年以上もSL列車に乗る体験をしていなかった迷人でしたが、これを機に興味が湧いてきそうです。
夏はクーラー付きの12系客車になりますし、SLももう一機(C61 20)いて再訪する言い訳はいくらでもあるので、時間とお金に余裕を作ってまた来たいと思います(あ、でも次はカメラを携えて戻ってくるつもりですがね笑)。

いずれにせよ、今回はとても良い旅になりました。